自宅のWiMAX2+の受信環境を、無料で改善出来る「UQフェムトセル」

しかし、実態はそんな美味しい話はなかったが正解でした。

UQフェムトセルとは

小型WiMAX 2+基地局を自宅に設置し、WiMAX2+の受信環境改善することが出来ます。

本来であれば、小型アンテナの設置でさえ複雑な手続きや無線局免許が必要なのです。

そのため、電波が届かない場合は諦めるしかないのが一般的でした。

しかし、総務省の意向によりフェムトセルの設置が昔に比べて楽になり、携帯会社の手続き通り進めれば設置が可能になりました。

フェムトセルそのものは、本来モバイル基地局の通信エリア(マクロセル)では埋められない箇所があると思います。

それら通信不可能領域を、フェムトセルで補う形で通信可能する役割を担っています。

利用には無線局免許取得が必須

UQフェムトセルは、家庭で使う無線LANを設置するとは異なります。

あくまでも、電波基地局を設置するような形になります。

しかし基地局を設置する場合、無線局免許が必須になります。

と言っても、無線局免許申請はUQ側がほぼ全て行ってくれますので、ユーザー側が講習等を受けたりすることは一切ありません。

UQフェムトセル 導入条件に疑問視

無料で自宅内の電波改善が可能なる。

非常に魅力的なサービスに思えますが、詳細を確認してみると少しずつおかしいと思えるものが見えてきます。

まず環境の必須条件からして、これはと思えるものが見えてきました。

auひかり auひかり ちゅら必須

UQフェムトセルは、auの光回線サービス、「auひかり」又は「auひかり ちゅら」の回線が必須です。

これら回線がない限り、UQフェムトセルは利用できません。

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ここで疑問なのが、WiMAX2+を所有していて、auひかりも契約している人がどれだけ居るのか。

その時点で対象が限られてくるのではないでしょうか。

なお、ドコモやau,SoftBankも同じようなフェムトセルサービスがあります。

その中のSoftBankは、自宅でブロードバンド回線がない場合でも、ADSLを無料で提供しフェムトセルを利用可能にすることが出来るようです。

auひかりが開通済みであれば

仮にauひかりが自宅に引いてあったとします。

もし自宅が光回線環境であるなら、無線ルータを購入してWi-Fiの電波を自宅内に飛ばすことが出来ます。

UQフェムトセルの導入きっかけは、自宅内でWiMAX2+の電波が届かず、インターネットが出来ない状態を改善することです。

しかし、auひかりを導入している時点で、WiMAX2+に拘らずに状況を改善出来るはずなのです。

 自宅内もWiMAX2+に拘りたい その場合にも要注意点

外でWiMAX2+を常時繋ぎ、自宅でもそのままWiMAX2+に接続したまま電波を気にせず接続したい。

自宅内で無線は極力飛ばしたくないので、WiMAX2+で統一したい。

同じSSIDで自宅も外出先もスムーズにWi-FIを使いたい。

そのような要望であれば、UQフェムトセルは有効かもしれません。

しかし、UQフェムトセルには非常に大きなデメリットがあります。

それは、UQフェムトセル経由で通信を行うと、WiMAX2+にある3日3GB制限が適応されるという致命的とも言えるデメリットです。

自宅で契約したauひかり経由の通信でも…

自宅で契約しているauひかりを経由した通信です。

UQがauひかりの料金を負担してくれるわけではありません。

しかし、それでも3日3GB制限に引っかかるようです。

恐らく現在のWiMAX2+の仕様上、フェムトセルのみを制限外にするような仕様にはなっていないのかもしれません。

それでも、あくまでも自分で契約したauひかり回線を経由した通信である以上、このような制限を設ける必要性はないように思えます。

このような仕様であるなら、auひかりから無線LANを経由してWi-Fi接続した方がよっぽどマシです。

何故このような残念な仕様になってしまったのか

それは、あくまでもUQは義務で行っている部分が多いからです。

2013年に電波の割り当てで、一悶着があり、そのときUQへ追加帯域が全て割り当てられました。

2.5GHz帯の追加割当、UQに認可

UQは20MHz幅を、WCPは10MHz幅を求める形となったが、UQ側のほうが優位と判定され、追加帯域全てがUQへ割り当てられる。

電波は限られたものであり、電波の割り当てには、審査がありました。

そのとき、下記のようなUQが今後行う予定である計画が評価され、結果追加帯域の割り当てが決定しました。

UQが点を得たのは「屋内エリア化、高速化技術の導入などの具体的な計画がより充実している」「現在の周波数に対する契約数の割合が大きい」「現在の周波数における屋内エリア化、高速化技術の導入などへの具体的な計画がより充実している」という3つ。一方、WCPは「設備の安全・信頼性を確保する対策の具体的な計画がより充実している」

この中に「屋内エリア化」がフェムトセルを指しています。

実際に、総務省のPDFにも具体的なフェムトセル基地局の導入予定台数が乗っています。

  • 平成30年度末までに、屋内等に約101万局を開設。
  • 鉄道駅(3,351局)、地下街・空港(398局)、商業施設(約 5.8万局)、オフィスビル等(約4.2万局)に設置。(設置計 画場所のリストを添付)
  • 全新幹線のトンネル内エリア化を実施(667局)。
  • フェムトセル基地局を導入(平成28年度)し、90万台(うち 80万台は個人宅)を設置。

個人宅に80万台設置と言っていますが、このような仕様で本気で導入が進むとはUQ自身も思っていないのではないでしょうか。

このようにフェムトセルのUQ導入は、電波帯域の確保のための手段でしかありません。

結果、総務省のための義務のように行うサービスのため、ユーザー側からするとメリットがないサービスと化してしまったわけです。